みなさんは、「今、何着服を持っていますか?」と聞かれたら
答えられます?
私は洋服好きなので、今まで
それこそ数え切れないほどの服を買ってきたのですが、
昨年の今頃、私の洋服に対する考え方がちょっと変わる
きっかけとなった出来事がありました。
パリとポートランド(アメリカ・オレゴン州)への旅行です。
数年ぶりのパリは、以前と変わらず、
女性のファッションはシンプルシック。
その中に、日本人がいるとすぐわかります。
なぜなら、みんなきれいでおしゃれで似た格好をしているから。
「ガウチョパンツ」なんて、日本人しかはいていません。
海外の方から見ると、日本人ってみんな同じに見えるし
なんだかスタンダードじゃないものを着ている、
不思議!?と思われるだろうなあと感じたんですね。
パリの街で見かける人たちは、年配者以外は
お金のかかった服を着ているようには見えません。
服がシンプルだと、その人のキャラクターとか
可愛いヘアスタイルだとかが際立つわけで、
ごくふつうでシンプルで、街にとけ込む感じに
「ああ、なんか久しぶりにこういうのいいなあ〜」
と感じました。
ポートランドは、
シェリングエコノミーが高度に発達した地域なので
配車サービスのUBER(ウーバー)とか、Airbnbが盛んです。
「モノを所有する」っていうことにあまりこだわりがないように見え
それでもアメリカのどの地域より、
街がきれいでホームレスを見かけることもなく、豊かで幸せそうでした。
ちょうどこの本が流行っていたこともあり、
「人って服が何着あったら生活できるんだろう?」
とふと興味を持ち、旅のあと手持ち服を総点検してみることにしたんです。
で、手始めにやったのは、
ふつうの服と
ふつうじゃない服(デザインされたものやトレンドもの)の分類です。
極端なデザインがされていない
何にでも合わせやすい服の中で
3シーズン着れる素材の服
ボトムス5本+トップス5枚=計10枚 を選びました。
なぜ各5枚にしたかというと
私が月曜日〜金曜日まで、毎日外に出たり、
人に会うことがあるかもしれないから。
ボトムスは
(1)スタンダードなテーパードパンツ
(2)シルエットが完璧に体にあっている
(3)色は黒、白、グレイ、紺 + ブラウンのグラデーション
トップスは
(1)家で洗濯ができる
(2)ノーアイロンで着れる
(3)色は黒、白、グレイ、紺 + ブラウンのグラデーション
この条件で選んだのが、上の10枚の服です。
この服を、ウオークインクロゼットの入ってすぐのスペースに
いつもかたまりでかけておくようにし、
それ以外の服はまた別の分類をして、置き場所を変えました。
(これについてはまた後日)
ブラウスは、洗濯して干して乾いたらそのままかけられるように
クリーニング屋さんのハンガーを、そのまま使っちゃってます。
この結果、どうなったかというと・・
朝、服選びに迷ったり、着たい服がなくて
捜しまくったりすることが一切なくなりました!
トップス5枚とボトムス5枚は、型と色を絞ったので
どのトップスとボトムスを合わせてもおかしくないようになってます。
5×5=25通りの組み合わせができるわけで
これにベルト、靴、バッグを合わせて、
違う着方をするのが案外楽しい!
なんだ、本当に10着でいいんだ。
(本の内容とはだいぶ違うけど)
この10着の組み合わせの1つが、冒頭とこちらの写真です。↓
もちろん、夏冬はこれだけではすごせないので
白シャツ、Tシャツ、セータ、コート、ジャケット類なども
同様にグループわけした簡単なマップを作りました。
全部で9つのグループが出来上がり
どのグループに何枚の服があるかが、ちゃんとわかるようになりました。
こうしておくと、お店で「この服欲しい」と思った時
「どのグループの服?」と考えて
もうこのグループはたくさん持ってるからいいや、とか
もう1枚買い足しておこう、とか
その場で結論が出せて、なんだかものすごく便利なんですね。
アパレルで、ブランドの服を作るときには、
「MDマップ」と言って
シーズンを通じて展開される商品の全体像を整理し、
素材、カラー、デザインなどを1つの表にまとめて
ビジュアル化したマップを作るんですが
私がやった作業はそれに似ているかもしれません。
例えば、貯金通帳が何冊も部屋のあちこちにおいてあったら
自分がいったいいくら持ってるのかさっぱりわからないけど
まとめて見渡すことができれば、
きちんと全体像が把握できるのと同じ。
把握しきれないほどのお金があるのも、
それはそれで羨ましいけどね(笑)
で、やりながら大事だなあと思ったのは、
なんと言っても「絞り込み」です。
これからの自分に必要なのはどんな服か、型や色を絞り込むこと。
10着に、テーパードパンツあり、ワイドパンツあり
ビックシルエットのジャージあり・・などと、
型や色がバラバラなのを入れてしまうと、
お互いに合わない服が増えてしまい
そうすると、枚数を増やさないと収拾がつかなくなってしまうから。
アラフィフですし、
今後の自分の人生に必要な服と、
そうでない服がちゃんと見えている状態なのは
なかなか気分のいいものです。
・・って、この話みなさんのご参考になるかなあ。。。汗
ご興味あるようなら、何回かにわけて、この
「マイクロゼットマップ」の作り方を
ブログでご紹介していきたいと思います!
1コメント
2016.10.03 12:24