それをやっちゃあオバさんよ「一周回ってイタいおばさん編」


秋冬シーズン中、ずっと欲しくて

SALEになったら買おうと狙っているバッグがあります。

もう4回もお店に行き、見せてもらっては

「いいなあ〜素敵だな〜」を繰り返していて、

店員さんには

「このオバさん、また来たよっ!」

と呆れられてると思う(笑)




新しいものを買おうとするときも、先に

クロゼットの手持ちを全部出し

この数年まったく使っていないものを

ピックアップしてみるのが、

かあちゃんのルーティーンです。

バッグも同じね。





・・・・・・・でた!

眠っているグッチやヴィトン。

グッチは

新しいクリエイティブ・ディレクターに

アレッサンドロ・ミケーレさんが就任し

2015年から若々しく息を吹き返しているブランド。

その勢いもあって

上の写真のような古いタイプのバッグも、

最近ビンテージショップで

けっこうな高値がついているのを見かけます。


そんなのを見ちゃうと

ついつい手放すのがもったいなくて

ひょっとして、これもう一度使えるかも??

なんていう考えが一瞬頭を横切り、

今まで処分できずにいました。

でもねえ、冷静に考えてみると

かあちゃんがこの30年前のバッグを持ったら

平野ノラさんだわ。




流行にはリバイバルというのがあって

むかし大流行したものが、

年月を経て突然息を吹き返したりする。

だけどそれ、その時代をリアルに知らない世代だからこそ

新しく感じるのですよね。

平野ノラさんは1978年生まれと言いますから

バブルの経験が全くない世代です。

その世代がやるからパロディーになるのかも。



かあちゃんのような50代が

一周回って復活したものを

「あら、それ持ってるわ」

なんてうかつにクロゼットから引っ張り出したら

「ヴィンテージをカッコよく持つ女」ではなく

「もの持ちの良すぎるイタいおばさん」になるよね、きっと。




いいものを買えば、世代を超えて長持ち・・

と言われるけど それだとバーキンクラスになっちゃう。

そこまで高価な一生ものを買うより、

あんまり古臭くないバッグを10年大切に使う方が、 

 着こなしに新鮮な風が入るのではないかしら。

だから、クロゼットマップの

アイテム別耐用年数で「バッグ10年」って

やっぱりあってると思う。

衣替えついでにチェック!「枚数・予算・耐用年数」で

買い物の失敗をなくそう



・・・と色々考えた末

グッチやヴィトンを手放す決心をかためたので

明日ヴィンテージショップに持って行こうと思います。

「おったまげー!」な

お値段になるといのだけれど。(笑)


一周回ってイタいおばちゃんに持たれるより

新鮮に感じてもらえる若い方に使ってもらえたら

バッグも浮かばれるというものです。

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ワコモナミ

16年間のアパレル勤務後、フラワーアレンジやブーケの押し花を制作する(有)モナミアンドケイを立ち上げ起業。「DRESS」で『デキる女の決断クロゼット』他コラムを連載中。https://p-dress.jp/keyword/key_2765

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