テキスタイルデザインの面白さにふれる「マリメッコ展」

ファッションデザイナーやパタンナーという職種は

よく知られていますが、

ファッション業界にはこれ以外に

「テキスタイルデザイナー」という分野があります。

布地や織物の図案などをデザインする仕事で、

フィンランドの「マリメッコ社」は

みなさんよくご存知ですよね。



そのマリメッコの歴代の

テキスタイルデザイナーによるファブリックや

服、日用雑貨などをコレクションした

「マリメッコ展」

12月17日から渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで

開催されています。

さっそくいってきました!


マリメッコの魅力はもちろん

明るく大胆でおおらかな

テキスタイルデザイン。


そしてもうひとつは、個性的な布地を

服にしたときに

様々な違ったデザインの服になる

面白さにあると思います。




同じパターンの図柄も

1つのパターンの大きさや、色の組み合わせで

まったく違った布地が出来上がるし、

その布をどこでどう切って

服のどの部分に使用するかで

出来上がった服はまるで違うものになる。

面白いよね〜。




会場ではマリメッコの生地の製造過程の

動画も流れているので、

行かれたらぜひ見てみてください。

図案から版下を起こし

インクの調合をして色だしをしてから

巨大なプリンターのような機械で

白い布に刷りだしていく。

そのあと、蒸して洗浄して仕上げ、

という染色の一連の工程を知ることができます。



最近、柄物の服ばかり売っている店って

そんなに見ませんよね。

織りにしても染めにしても、

柄物は布の段階からデザインが始まっているわけで

同じ素材なら、無地の布より

多くの手間や工賃がかかってしまうので

コストが高くなっちゃう。

だから最近の、値段の安いファストファッションには

マリメッコのように何色も使ってプリントした

手のこんだ柄物は、あんまり向いてないのです。



手間がかかった服だけがいいものとは思わないけど

最近ちょっと珍しくなってしまった

テキスタイルデザインの面白さをに触れるのに

この展示会はとてもいい機会だと思います。



もちろん、北欧好きのかたもぜひ!

会場出口のミュージアムショップの

マリメッコ食器が飛ぶように売れておりましたが、

別にBunkamuraでしか買えないものではないので

お買い物は

新宿伊勢丹、新丸ビル、自由が丘や表参道でいいと

思いますよん。(笑)

マリメッコショップリスト



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ワコモナミ

16年間のアパレル勤務後、フラワーアレンジやブーケの押し花を制作する(有)モナミアンドケイを立ち上げ起業。「DRESS」で『デキる女の決断クロゼット』他コラムを連載中。https://p-dress.jp/keyword/key_2765

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