連休いかがお過ごしですか?
かあちゃんは仕事もあるので遠出はせず
映画を見たり、美術館に行ったり、
半径数キロ以内で楽しむGWです。
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「写真家ソール・ライター展」を見てきました。
ソール・ライターは、NYで生涯
画家そして写真家として活動した人物で、
1940年年代は
『ハーパーズ・バザー』『エル』『ヴォーグ』『ノヴァ』
などファッション誌を中心に活躍しながら
1980年代になると突然スタジオを閉鎖して、
イースト・ヴィレッジのアパートとその界隈で
写真を撮り、絵を描くという
隠遁生活を続けていたそうです。
その後2006年ソールライターが83歳のときに
展示会をきっかけに再び脚光を浴び、
1940年代から50年代に撮影されたまま
長い間眠っていたカラー写真の作品が
初めて評価され、日の目を見るようになりました。
今日ご紹介する4点の写真は
1950年代に撮影された写真です。
たしかにファッション写真でありながら
それ以上のアート写真ですね。
男性が抱えている鏡の中に映り込む形で
モデル女性の姿を写しているという面白い構図なのに
流れるようなドレスのラインの
一番美しいところをとらえていて
ちゃんとファッション写真になっているという。
「私が望んだのは、撮影の結果が
ファッション写真以上の”写真”になることだった」
ーーー ソール・ライタ ーーーー
絵を見ているような写真でもあり、
1枚の写真の中に、
ふつうの人々の様々なドラマを感じ
小説を読んでいるような写真でもあります。
写真がお好きな方には
不安定で揺らぎのある構図や
思い切った見切れや前ボケ
それと街中のウインドウに映り込んだものさえ
写真に何重もの奥行き感を作っていたりして
「こうやって撮るのありなんだ〜!?」
と、意表を突かれること間違いなし。
Bunkamuraザ・ミュージアムでは
6月25日まで開催だそうです。
(写真はすべて「図録」より引用しました)
0コメント